田村領平の略歴その4 2007年5月から戦力外通告まで
2007年ウエスタン閉幕。田村の成績は結局
13試合(先発2 救援11) 20.1回 防御率 3.54
被安打率 8.85 ( 被打率 .260 ) 被本塁打率 0.44
与四死球率 3.54 奪三振率 9.74
に終わった。課題の一つだった奪三振率は大幅に改善(2006年 5.83 → 2007年 9.74)されたが全般的に平凡。2007年は一軍の投手が二軍で調整することも多く、登板機会は大幅に削られた (2006年 19試合63.1回 → 2007年 13試合 20.1回)。得意の救援部門でもドラフト最上位の筒井が優先起用され、一軍にも顔を出すようになっている。 居場所が無い。
...ん？でもシーズン途中からは成績があがってるよな？5月13日から後の成績は、と
7試合(先発0 救援7) 7.2回 防御率 0.00
被安打率 3.52 ( 被打率 .120 ) 被本塁打率 0.00
与四死球率 3.52 奪三振率 9.39
おおおっ無失点で被打率.120！そして全てが救援登板だ。ではシーズン通しての救援登板時の成績は？
11試合 14回 防御率 1.93
被安打率 6.43 ( 被打率 .200 ) 被本塁打率 0.93
与四死球率 2.57 奪三振率 9.64
...成長している。「見た目」の悪さばかり噂される陰で、自分の居場所を救援登板に見つけて、着実に成長していたんだよ田村。
｡･ﾟ･(ﾉд`)･ﾟ･｡
比較対象として、鳴尾浜の救援左腕投手、筒井と吉野の成績を見ると
筒井
41試合(先発0救援41) 40回 防御率 3.38
被安打率 8.10 ( 被打率 .245 ) 被本塁打率 0.68
与四死球率 4.05 奪三振率 9.00
吉野
32試合(先発0救援32) 22.2回 防御率 3.97
被安打率 9.93 ( 被打率 .278 ) 被本塁打率 0.68
与四死球率 1.59 奪三振率 6.75
もちろんこの二人と田村では登板時の状況が違う（勝ち試合での抑えと気楽な敗戦処理の違いなど）という批判はあるだろう。しかし、「登板のチャンスさえあれば田村だって...」と夢を見て何が悪いと言うのか。
そして阪神からの戦力外通告。田村はその日のうちにトライアウト参加を宣言した。
「テストを受けようと思う。チャンスがある限り、がんばりたい」
そして今、私は田村がトライアウトに合格して他球団で一軍定着を果たすほど成長してくれるのを夢見ている。
