鳴尾浜計造-Blog

「今年の対策は、もうこれでできたようなもんですわ！　実りある会でしたよ。こうして和気あいあいとコミュニケーションを図れてね。大収穫です！」

ラミレス、グライシンガー、クルーン…。次々と大物助っ人を獲得。生え抜き若手のモチベーションを奪い去るような補強を繰り返す宿敵に、そうしたポリシーは感じられない。だからこそ岡田色、タイガース色がしっかり確立されれば、負けることはない。おのずと戦力補強、若手育成の方針も定まってくる。常勝軍団作りへ、いわば「中長期計画書」の作成だった。

　「もちろん今すぐタイガースは『こう』と答えがでたわけではないが、共通認識としてもっていこうということです」

−−新井の人的補償で赤松が広島に移籍し、チームの陣容が固まった
　「ちょっとけが人がおりますな。今年の主力となる選手と若手に若干いる。安藤、福原は元気なようで本来の実力を出してくれれば。期待している若手がどう伸びてくれるかという期待感もある。金本、林とキャンプに参加できないが、桜井は大丈夫そうで大事にしないとね」
−−若い選手は目をつぶって使ってほしい？
　「優勝しなければならないので目先の勝利と育てる部分をどう組み合わせるか。それは岡田監督以下、首脳陣の考え方だと思います」

昨年７月１２日の巨人戦で決勝３ランを放った桜井。今季は同じ一発でも重みが変わる

では、宮崎オーナーの岡田監督に対する訓示の中味は−。
　「昨年、将来を担う若手選手が出てきた。いまは、主力選手の構成を徐々に変える過渡期にあると思う。若手にチャンスを与えながら、その片一方では、優勝争いをしないといけない」

「僕も徐々に、言うようになっていくと思いますよ」
「正直、若手がもっとしっかりせなアカンというのはあるしね」
「例えば、いくら活躍しても、ファンや周りの人への態度が横柄になったらアカンということも言っていかないと。それは自分に返ってくる。そんなことしてたら、調子が落ちてきた時に、誰も相手にしてくれんようになるんやから」
「僕ら（年長組）が言う時は、ホンマに怒ってる時やいうのも分かってほしい。その前に中堅が若手に言って聞かさんとダメなんやけどね」

杉山直久や若手の岩田稔らがローテーションの座を狙う。

阪神の新成人（左から）若竹、鶴、大和に南球団社長から記念品が贈られた

　１年目に一軍オープン戦出場経験を持つ大和は、恩人である故島野育男氏の追悼試合（３月５日）出場を目標に設定した。「推薦してくれてオープン戦に出られたのは島野さん（当時二軍監督）のおかげ」。島野さんが乗っていた愛車ベンツも「大和ならタダで譲ってやる」と冗談混じりに言われたほど。恩人の追悼試合を一軍定着のステップにしたい。

昨季中に交わした最後の会話でも、１０００万円以上する愛車ベンツを指さした島野氏から「大和にならタダでやってもいい」と励まされていた。

この日、林は鳴尾浜で「トレーナーと話し合って決めます。球団にとっても自分にとっても最善の方法を。（自分の）希望は伝えました。球団の決めたことに従います」と話した。

「実戦でもしっかり投げられるようにしないとダメ。去年はアピールという意識がなかった。今年はどんどんアピールしたい」

前輪の上部のボディがボコッとへこんでるし。おいおいおい！！フロントガラスなんかヒビがいっとるやんか。どないしたんや。どっかで事故でも起こしたんかいな。球団事務所に車で乗り付けた阪神・桜井広大に突っ込みを入れない記者は誰ひとりいなかった。

　さてこの日、鳴尾浜の阪神合同自主トレにおいてトラ番川端亮平は「勇猛＠果敢」だったかどうかについて“検証”してみたいと思います。

明日から鳴尾浜で自主トレ再開ですが、立ち投げができる日もそう遠くなさそう。

　今月７日にドミニカ共和国に渡り、カリビアンリーグ参加をかけて先発したプレーオフでメジャーへの手ごたえをつかんだ。登板は１試合だったが、アギラス戦では最速９３マイル（約１４９キロ）の真っすぐを駆使して０４年アリーグ打点王ミゲル・テハダ（３１＝アストロズ）を中飛に打ち取るなど、５回１失点（自責０）。自軍は敗れたが自信はつかんだ。今後は国内自主トレに励みながら正式契約の吉報待つ。

前川勝彦
先発5イニング 被安打4 四球2 三振1 失点1自責1
　暴投1 牽制刺1 (盗塁刺1)

「シーズンオフは、自分が育ててもらった国や地域に恩返しができる絶好のチャンス」。スーパースターになってからも変わることのないそんな思いが、テハダを野球場へと駆り立てる。