鳴尾浜計造-Blog

★恩師が代弁
　なぜ、もう少し早い時期にメスを入れなかったのか。林には、そんな“疑問”がつきまとうが、恩師の近大・榎本保監督が代弁した。「絶対に五輪に出たいと言ってました。手術をしたら出られなくなると思って、ずっと他の手段を探してました。手術を決めた後も、あまり元気はなかったですからね」。手術をすれば北京五輪は絶望と思っていただけに、劇的回復に一番喜んでいるのは、林自身なのかもしれない。

　ダッシュなどで汗を流した後、引きつった笑いを見せた。０４年に本塁打を放った後、３年間一軍でヒットなし。通算安打はジャスト２００で止まったまま。
　「イチローさんの１年分。最初の１本を打つチャンスをもらうまでが大変だけど、今年が最後にならないように頑張る」　ＦＡ宣言前に逡巡していた新井に対して「ただでさえカスになりかけてるのに、オマエが来るとオレ、ほんまのカスになるやろ」と電話で脅しをかけたが、虎入団で立場がさらに厳しくなった。それでも諦めない。まだ３０歳。生え抜きの意地で“延命”をはかる。

　阪神は１２日、第１回となるスカウト会議を開き、２軍コーチから転身した平塚スカウトを含め全スカウトが集結した。

　また会議では今年のテーマとして“ポスト矢野”を期待できる高校生捕手の獲得に全力を挙げることも確認された。

出席した南信男球団社長（５３）は「今年よりも来年、来年よりも再来年に楽しみを持てるチームを作っていこうとハッパをかけた」と話した。今後のチーム状況を見ながら、具体的な補強方針を詰めていく。

岡田監督ら首脳陣が見守る前で、右肩の状態が万全ではない高校生ドラフト３巡目の森田一成内野手（１８＝関西）を除いた６人がキャッチボールやダッシュなどを行った。

久保チーフ投手コーチも「今年は悩みますわ」とキャンプの１、２軍振り分けにうれしい悲鳴を上げていた。

新人の１軍キャンプスタートについて岡田監督は「今のところは考えていない」とじっくり育てる方針を強調した。

　岡田監督は「まだ今日は顔見せや。緊張もしてるやろしな」と気遣いを見せ、キャンプに関しては「今のところ、新人よりも“頑張らなあかんヤツ”が多いからな」と、力を把握している選手や中堅どころの選手を中心に、沖縄に連れて行くようです。
　「無理してのケガが一番怖いから」と、新人にはセーブさせながらになりそうです。特に手術明けの白仁田には注意を向け、「思ったより放っとった。キャッチボールでもええ球の投げ方しとる」と目を細めつつも、「こっちで抑えたらなあかんかもな」と無理をさせない方針です。